重要だから知っておきたい!ロゴマーク制作の進め方
企業にとってのロゴマークがどんなに重要かについては、レン太君ブログでも一度紹介しているとおり既にご存知の方も多いと思います。
ロゴマークはお金をかければ良いというものではありませんが、自分で作ってみようと頑張ってみても思った通りに作ることが出来なかったり、知り合いに作ってもらおうと思っても想像通りのできばえにならなかったりと苦労することもあります。
今回はロゴマークを作るときに気をつけておきたい点や、制作会社に頼むときの進め方を事例を交えて紹介していきたいと思います。
関連記事:ロゴの重要性って知ってる?会社のイメージはロゴで変わる!
ロゴマークを作る前に準備すること
自分で作る場合でも誰かにお願いする場合でも、用意しておくことは同じです。
最初のコンセプトはしっかり考えましょう。
ロゴで伝えたいことを決める
まずは、ロゴマークを見たお客様や取引先の人にどんな会社や商品と思われたいのかを決めましょう。形から入ってしまうと固定概念からなかなか抜けられなくなってしまうので、最初にロゴを作る理由とロゴに持たせたい印象を考えましょう。
例えば企業ロゴを作るとします。
今現在の社風にあわるか、それともこれからのビジョンを見据えたイメージにするのかでも出来上がりは変わってきます。
「やさしい」「信頼」「古風な」「先進的な」「普遍的な」など、企業が掲げるメッセージや印象付けたい事柄を書き出していきながら、企業のブランドイメージがブレてしまわないようにしっかり詰めておきましょう。
色を決める
企業イメージがしっかり固まったら、そのイメージに合う色を決めます。
ロゴを作るときはロゴのコンセプトに沿った色使いにすることも重要です。「代表が好きな色だから」という理由で色を決めるのも良いですが、印象付けたい企業イメージからかけ離れた色を選んでしまうとちぐはぐな印象のロゴが出来上がってしまいます。
例えば「やわらかで優しいイメージ」のロゴにしたいのに、色は代表が好きな「濃い紫」にしたいとなると、色の印象から「やわらかい」「優しい」を伝えるのは難しくなってしまいます。
色だけでも伝わる印象が違うので、色の選び方も好き嫌いやインスピレーションだけで決めてしまわないようにしましょう。
同じ「紫」でも藤色のような薄い紫なら「やわらかい」「やさしい」イメージを伝えることができます。
制作会社などにお願いするときは、カラーコードなどで限定した色を伝えるよりも「柔軟に対応することを表現したいので紫を使いたい。お客様に寄り添う会社を伝えるためにやわらかで優しい印象が伝わる色味にしてほしい。」といったように、なぜこの色を使いたいのかなどコンセプトを伝えるようにしましょう。
関連記事:色から伝わるホームページの印象とは・・・
形を決める
企業イメージや色などのコンセプトが決まったら、どんな形にするかを決めます。
マークを作るのか文字だけでデザインされたものにするのか、フォントの書体をそのまま使うのかオリジナルの書体を考えて作るのか、シンプルにするのか装飾を入れるのか...など、全体像をコンセプトに沿ってしっかり考えて作っていきます。
できれば数種類の案を作り、社員やお客様など信頼のおける第三者に意見をもらったほうがより良いものが出来上がります。
ロゴマークは長く利用するものなので、できるだけ流行に流されないデザインにすることがポイントです。
ロゴマーク制作の依頼・良い例と悪い例
実際にレン太君にロゴマークを発注した場合、どのようなイメージでロゴ制作がおこなわれるかをレン太君のロゴマーク案を例題にして分かりやすくシミュレートしてみましょう。
【良い例】打ち合わせ
最初に打ち合わせをします。コンセプトはキャラクターを使って親しみのあるデザインです。
ロゴタイプには丸みのある書体を使用する・キャラクターとの調和の取れるものにするといったコンセプトもしっかり決まっているので、組み合わせ方や入れ方で数パターンを作ります。
【良い例】デザイン提案
キャラクターの動きや文字の入れ方を変えて5パターン提案しました。
この中から大きな変更や修正が入ることなくロゴマークが決定しました。
【悪い例】打ち合わせ
最初に打ち合わせをします。コンセプトはスタイリッシュな中に親しみがあるデザインです。昔からあるレン太君のイメージキャラクターの犬をモチーフにスタイリッシュなデザインで案を出します。
【悪い例】デザインの変更
途中でコンセプトが変更となり「初心者向けのホームページ」に沿うような、やわらかなデザイン案を考えることになりました。
本来はこういった変更点の無いように発注をしてください。レン太君の場合、案が増えるごとに料金が加算されます。(1案30,000円~)
【悪い例】コンセプトの大幅な変更
途中でキャラクターを作ることになりました。決定したキャラクターがロゴデザインに合わないということでロゴマークはすべて没となりました。
きちんとコンセプトを決めずに進めた悪い例です。
何となくで進めた結果、ロゴの価格は跳ね上がり制作会社と担当者の関係も微妙な空気に...。
制作会社の中には、最初に「○案まで・何回まで修正可能」など取り決めがある場合もありますので、気をつけて発注するようにしましょう。
いかがでしょうか。コンセプトが変わることでデザインイメージは大きく変わってしまいます。
今回のシミュレートは実際に良くある事例に近い内容となっていますので、最初にきちんとコンセプトが決まっていないと何度もロゴを作り直していく必要があるため、ロゴマーク制作に膨大な時間と費用がかかってしまう理由も納得です。
できるだけ最初にしっかりコンセプトを立てておけば納得がいくものを作る時間が短縮できるほか、制作会社にお願いする時間も短くなり費用を抑えることもできますね。
ロゴ制作依頼のポイント
お見積もりは制作会社や作る内容により変わりますので費用については最初にしっかり確認しておきましょう。
レン太君では、ホームページ制作をご依頼いただいたお客様に限り1案30,000円~で承ります。
※ロゴマークのみの制作依頼は別途お見積もりいたします。
制作会社に頼んだほうが良い理由
有名なデザイナーさんやデザイン会社のブログなどで、必ずと言っていいほど「できれば制作会社に頼んだほうが良い」と書かれているのを目にしたことがあると思います。
仕事が欲しいからそう書いているんじゃないかと思うかもしれませんが、1番の理由は違うところにあります。
デザイン会社に頼む場合は「デザイン」の出来る人が依頼主の会社や商品の意図を考え、様々な図案を提案して作ってくれます。
例えば自分でロゴマークを考えようとしてもひとつしか案が思いつかなかったり、思い通りに作ることができなかったりします。
上手く作れたとしても、それを名刺や商品に使いたいと思い印刷をお願いすると「このデータは使えません」と言われてしまうこともあります。
せっかく一生懸命作ったロゴなのに!と憤ってしまいますね。
このデータは使えませんと断られる場合のほとんどは、次のようなケースです。
①商品や媒体に印刷できるサイズのデータで作られていない。
②印刷では表現できない色で作られている。
③ロゴを縮小すると細かな柄や線がつぶれて見えなくなってしまう。
制作会社にお願いすると上記についてはある程度想定して作られているため、データを安心して利用することができます。
ロゴ制作ハウツーに「できれば制作会社に頼んだほうが良い」と書かれている最大の理由はここにあります。
制作会社でロゴ制作をすると1つだけの見た目ではなく、マークとあわせたとき・文字だけの表現のとき・白黒で印刷するとき・色を反転したとき・縦組で入れるとき、など様々な場面に対応できるよう組み合わせまで考えて制作してくれています。汎用性があれば作り直す必要がありません。
自分で制作したロゴデータが上手く使えない場合、印刷や制作物に使えるデータに作り直す費用が発生する場合があります。
ロゴにこめられた意図や色使いがきちんと定められていることで、パンフレットやホームページなどにも展開しやすいほか、企業イメージを出しやすいという利点があるロゴマーク。
自分の好きな色やフォントを組み合わせて好きに作ることが悪いとはいいませんが、企業イメージとかけ離れていると展開しにくくなってしまうので「こういうのが好きだから」とイメージ先行で作ることだけは避けるようにしましょう。
まとめ
ロゴのイメージは企業のイメージです。
ロゴはずっと使っていくものなので、どんな場面でも長く使えるよう想定して作る必要があります。
制作会社に頼んだほうが良いと言われているのは、自分が思い描いたとおりに表現してもらうことはもちろん、方向性が同じでも全く違った角度からデザイン提案してもらうこともできるからです。
レン太君では、ホームページに利用するロゴデザインやキャラクターの提案も可能です。
ホームページと一緒にロゴマーク制作をどこに頼もうか迷っているという方はお気軽にご相談ください。
レン太君で制作したロゴの事例
オレンジと紺色を使って親しみやすいロゴにしたいとご相談をいただきました。
作りたいホームページの参考やお人柄などからイメージする書体に装飾を施し制作しました。
ホームページだけではなく、工事で使うメッシュシートなどにもロゴマークを上手く活用していただいているお客様です。
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