2018年01月31日

ホームページのデザインは見た目だけこだわればいい?

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ホームページを見ていると、多種多用なデザインがあります。
「せっかくお金をかけてホームページを作るのだから、自社のイメージを十分伝えられるデザインを」と思うのは当たり前のことですが、見た目にこだわりすぎて大事なことが伝えられていないホームページを見かけることも多々あります。

本当にホームページは見た目だけこだわれば良いのでしょうか。

今回はホームページのデザインについて、分かりやすくお話したいと思います。

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デザインが持つ役割

ホームページを訪れるユーザーは、一番最初に見たデザインで企業イメージを持ちます。

デザインには流行があります。最新のホームページのデザインと10年前のホームページのデザインを見てユーザーはどう感じるでしょうか?

見た目の印象

もし、ピンポイントで探している商品の取り扱いがひとつしかない場合、いくら古くても見づらくてもユーザーはホームページをくまなく探し、必要な情報を手に入れようとします。
例えば製造メーカーなど、商品の取り扱いが広く多い場合はサイトの修正ひとつ取っても膨大な時間がかかるため、なかなか新しいものに変更できず見た目が古いままのサイトも多くあります。

そんな大掛かりな商品を取り扱う製造メーカーは、企業の名前や製品の確かさという過去の積み上げた実績があるため、多少見た目が古く分かりにくいサイトであっても「ここにしかない」「製造メーカーで正しい情報」というバリューにより、ユーザーは滞在します。

では、探している商品を取り扱っている店舗が沢山あった場合、ユーザーはどこを見て買う店を決定するでしょうか。

1)商品の価格や送料など、料金

2)会社の評価(口コミなど)

3)商品ページの見た目(綺麗な写真が載っているからちゃんとしてそうなど)

4)検索して最初に出てきた(探すのが面倒)

多くのユーザーはこのような感覚で商品を探すのではないでしょうか。「価格」や「評価」は特にですが、食品や美容・ファッション、リフォームなどの施工事例などは特に「見た目」が重要なポイントになります。
ユーザーには同じ商品でも他社より良く見えるだけで、少しくらいの価格差なら「こっちのほうがちょっと価格は高いけど、見た目が綺麗で商品を丁寧に扱ってそう」という心理が働きます。

競合が多い業種の場合は、まずユーザーから選ばれる候補になるための手段の一つとして、デザインを新しくする工夫も必要です。

見た目が古いだけで「商品がよくわからないし、同じ品なら新しそうな写真を載せていて分かりやすい別の会社にしよう」と思われてしまうかもしれません。

ユーザーの探しているものや見たい内容などのシーンにより、見た目に対して抱く反応は変わります。
しかし10年前に流行したデザインのサイトは、今のユーザーにとって「古い=見慣れない」サイトです。見た目が古いというだけで候補から外されてしまうのは、せっかく良い商品を取り扱っているのに勿体無いですよね。「古い」というだけで、ユーザーにとっては探しにくく見づらいものになっているということを理解しましょう。

操作性と構成

デザインが優れているオシャレでステキなサイトは、見ていてとてもワクワクします。
しかし、ただデザインが素晴らしいだけで次に移動するリンクが小さくて見づらかったり、内容が分かりづらい構成の場合、優れているデザインと言えるでしょうか?

デザインは見た目だけではありません。ユーザーを誘導するための導線が整っていないと、優れたデザインのサイトと言うことはできません。特にパソコンサイトの場合、動きも重要なデザインのひとつとなっていて、ボタンを押すと動く・ページのトップに簡単に上がれるといった「操作性」の部分も重要なデザインのひとつになります。
このようなユーザーが操作しやすい機能が盛り込まれているサイトは「UI(ユーザーインターフェース)」のデザインが良いサイトと言えます。

パソコンサイトとモバイルサイトではユーザーの動き方が違うため、導線を整えること・操作しやすいUIで配置することまで考えられてウェブサイトは作られています。
中には、レスポンシブサイトなのに「パソコンではAの情報をBの場所に入れて、スマホにはAの情報をCの場所に入れて!」と指示をされる場合があります。やって出来ないことはありませんが、見た目のデザインがおかしくなってしまうだけでなく、無駄な情報が入っているとクローラー(検索ロボット)に判断されてしまいます。そうなるとSEOの観点からホームページとしての質が低いと判断されてしまうため、検索順位が落ちたりする場合があります。

ユーザーが迷わずに情報を見ることができるかがポイントになるため、見た目のデザインだけにこだわって自己満足のサイトにならないよう、操作性や構成までデザインのひとつの要素になると覚えてください。

最初にクリックしたページを見た印象は大きくユーザーの心理に働きます。ユーザーがサイトを見たいと思うかどうかは「見た目」のデザイン性だけではなく、「操作性」「構成」もウェブサイトをデザインする上でとても重要な役割になります。
綺麗なだけでなく、見ていてイライラしないサイトが良いデザインのサイトと言えます。

デザインのトレンド

2~3年ほど前までは「リッチデザイン」で「2カラム」または「3カラム」といわれるデザインが主流でした。
しかし、2016年に検索大手Google社が「モバイルファーストインデックス(MFI:Mobile First Indexing)」を公式発表したため、ホームページの多くはレスポンシブ化が進み、より読み込みが早くなる「フラットデザイン」で、「1カラム」または「カード型(グリッド)」のデザインが急速に増えました。

レン太君ではユーザーの多くが見やすいと感じる「1カラム」または「2カラム」でデザインされています。

モバイルファーストインデックスとは
検索エンジンの評価対象を「パソコンサイト < モバイルサイト」に変更するという考え方のことです。

スマートフォンの普及によりモバイルからの検索が増えたため、モバイルサイトの内容が充実しているサイトのほうが検索上位になるように検索のシステムが変更されました。そのため、パソコンでもモバイルでも同じ内容が見える「レスポンシブ化」が進みSEO対策のうちの一つとなっています。

関連記事:ホームページのスマホ対応の必要性について

リッチデザインとフラットデザイン

リッチデザインとフラットデザインの違いは次のとおりです。

リッチデザインとは...文字通り見た目がリッチなデザインです。グラデーションを使って立体感を出したり、細かな画像や素材を使って世界観を表現しているサイトです。画像を多用するためスマートフォンでの読み込みに時間がかかる場合があります。

フラットザインとは...シンプルで素材感や立体感の無い平べったいデザインです。画像やグラデーションを多用しないため、読み込み速度が早いのでレスポンシブデザインに適しているデザインです。

例えば、アートや見た目を重視される職業でホームページを作る場合は「リッチデザイン」のほうが世界観を表現できるためオススメです。独自の世界観をお持ちの美容室、高級感のあるホテルやエステサロンなど、見ただけで「すごくリッチだ!」と思えるサイトが多くあります。
反対に、会社案内や採用サイトのような信頼感や清潔感を売りにしたいサイトは「フラットデザイン」をオススメします。空間と大きな写真で構成されることが多いため、スッキリとまとめられた印象を与えます。リッチデザインのように素材の情報が多く目に入ってこないため、ユーザーに見せたい情報を正しくしっかり伝えることができます。

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「1カラム」と「2カラム」

まず聞きなれない「カラム」という言葉ですが、簡単に言うと「列」という意味です。
「1カラム」は1列で出来ているサイト、「2カラムは2列で出来ているサイト」を表しています。

「1カラム」は画面いっぱいに大きく写真を配置することが出来るほか、文字を大きくしたり、空間を広く取ることで写真や絵、文字などの要素を印象付けるなどの効果があります。レスポンシブ化したときに、パソコンとスマホのデザイン上の見た目を大きく変更することなくレイアウトすることができます。

「2カラム」は主にサイドメニューと本文で構成されます。サイドメニューはどこのページにいても見たい情報がある場所に移動できたり、バナーによってにぎやかに見せる効果もあります。
2カラムは情報を探すという点では分かりやすくて良いのですが、画面の幅を2つに区切るため少し狭い印象になります。ニュースサイトや大きな企業、EC(ショッピング)サイトなど、情報量の多いサイトはサイドメニューをオススメします。

レスポンシブ化するとスマホ画面での2列の配置は狭くてとても見づらいサイトになるため、基本的にスマートフォンサイトからの見た目は2列になっていた情報を1列に整理して表示させます。そのため、パソコンから見た印象とスマホから見た印象が少し違ったものになります。

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デザインのトレンドはとても短い期間で変わっているため、新しいデザインで作ったはずのサイトが、2~3年後には「もう古い」デザインになってしまうのが現状です。
ご自身が良く見るサイトの印象は新しいですか?それとも古いですか?せっかく当時は最先端の素敵なデザインで作ったのに「古い」と思われてしまい、印象が悪くなってしまうと勿体ないですね。

サイトを作って何年か経過したら、見た目を少し新しいものにリニューアルしてトレンドに乗ることも大切です。

レン太君ならリニューアルがお得!
レン太君Proでご契約していただくと、3年経過後いつでも1回無料でデザインをフルリニューアルできます。

その他のプランでもオプションの安心サポートを付けていただくと、お値打ちでデザインのリニューアルが可能になります。詳しくは一度レン太君までお問い合わせください。

まとめ

ユーザーはデザインだけでホームページを見てはいませんが、ホームページのデザインは大事な要素のひとつだとお分かりいただけたと思います。
デザインだけが素晴らしいサイトは印象に残りますが、内容によってはユーザーの興味を引くことはできません。逆もまた然りで、内容が充実していてもデザインが綺麗に整っていないサイトはユーザーの興味を引くことが難しくなります。
自社のイメージがしっかり伝わる見た目、自社の強みが分かりやすい内容、どちらも適度に良いサイトを作るように心がけましょう。

レン太君ではホームページの活用などに関するお客様のお悩みを全力でサポートします。
疑問点やサービス内容について分からないことやお困りのことがあれば、お電話・FAX・メールで、お気軽にご相談ください。レン太君スタッフがお客様にピッタリのプランをご提案します。

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