キーワードに頼ったSEO(検索対策)はもう古い!
レン太君のお客様から、「新しいサービスをホームページに追加掲載したい。キーワードにも新サービスの名前を入れておいて。」というご要望をいただくことがあります。
例えば飲食店で、「ランチサービスを始めたから、"ランチ"をキーワードに追加して!」というようなご依頼です。こういったご要望は、"名古屋駅 ランチ"というキーワードで検索にヒットさせたいというお考えから出るものだと思います。
しかし、声を大にして言いたいのは、「キーワードに頼ったSEO(検索対策)はもう古い!」ということです。
よく検索に使われるYahoo!とGoogleがSSL化したことで、検索に使われたキーワードの情報を拾うことができなくなりました。WEB業界では、キーワードが拾えなくなったこと自体は、寝耳に水というよりもとうとう来たかという雰囲気ですので、今後はより一層「キーワードに頼らないSEO」が大切になってきます。
そこで今回は、ホームページの検索対策の「考え方」を説明させていただきます。
目次
どんなホームページが検索上位に表示されるのか
■検索上位に表示されるのはGoogleから高評価をもらえるサイト
■Googleが求める「ユーザーにとって有意義なホームページ」とは
キーワードに頼らない検索対策とは
■検索という行動の背景を考えてみる
■検索するユーザーが何を求めているかを考える
まとめ
どんなホームページが検索上位に表示されるのか
■検索上位に表示されるのはGoogleから高評価をもらえるサイト
まず初めに知っておかなくてはいけないのが、日本国内のインターネットにおける検索結果・検索順位というのは、検索エンジン最大手の「Google」が基準になっているということです。 国内大手の「Yahoo!」においても、検索結果の情報はGoogleに依存している部分が大きいのです。
つまり、「検索順位を上げたい」のであれば、Googleから高評価をもらえるホームページを作る必要があるのです。
では、Googleから高評価をもらえるホームページとはどんなホームページなのでしょうか。
Googleは、WEBサイトに関するガイドラインを設けています。膨大な量のガイドラインをぜひ一度ご覧くださいというのは忍びないのでざっくりまとめると、
"良いホームページ = ユーザー(見る側)にとって有意義なホームページだよ!"
ということが書かれています。
ざっくりしすぎだべ...と思われた方は ↓↓↓
Google ウェブマスター向けガイドライン(品質に関するガイドライン)
https://support.google.com/webmasters/answer/35769?hl=ja
■Googleが求める「ユーザーにとって有意義なホームページ」とは
では「ユーザーにとって有意義なホームページ」とはどんなものかというと、
例えば
●正しく読みやすい文章になっているか
●どこに何の情報が掲載されているのか、わかりやすい構成か
●掲載している内容は、ユーザーが求めている情報か
というような、目に見えるものから
●どんな画面サイズでも見やすいように作っているか
●表示するスピードは速いか
というようなテクニカルな内容まで、たくさんの条件が考えられます。
スマートフォン対応ではないホームページの検索順位が下がっているのも、スマートフォンユーザーが急増したことから、「スマートフォンで見づらいホームページ = ユーザーに不親切なホームページ」と判断されたからです。
つまり検索対策というのは、残念ながら「新しいサービス名をキーワードに入れれば検索にヒットするようになる!だから入れておいて!」というような単純なお話ではないのです。
自分のこととして考えてみてください。
「名古屋駅 ランチ」と検索したのに、開いたページにランチの情報が「お得なランチメニューもあります!(11:00~15:00)」という1行しか掲載されていなかったら、どうでしょうか?すぐに閉じて、別のホームページを見にいくのではないでしょうか?
まず、「名古屋駅 ランチ」で検索しているということは、名古屋駅付近でお昼ごはんを食べたいはずです。
そして店名ではなく「名古屋駅」というエリアで調べているということは、どこのお店に行くか決まっていないということですから、いくつかのお店のホームページを見て、価格やメニューなどを比べてみるつもりでいるはずです。
しかし実際に開いたホームページには、
1.ランチをしていること
2.ランチの時間
の2点しか掲載されていなかった。
だからすぐにそのページを閉じて、別のホームページを見てみる。つまり、そのホームページはあなたにとって有意義なホームページではなかったのです。
ユーザーにとって有意義なホームページというのは、そのキーワードで検索にヒットしたホームページではなく、そのキーワードに関連する情報が豊富に掲載されているホームページです。
だからGoogleも、「そのキーワードが含まれているホームページ」ではなく、「そのキーワードに関連する情報がたくさん載っているホームページ」を検索上位に表示するように変化していると考えるべきなのです。
キーワードに頼らない検索対策とは
■検索という行動の背景を考えてみる
確かにキーワードには、そのユーザーの意図が詰まっています。
例えば名古屋のふくろうカフェのホームページを制作するとします。
単純に考えれば、「ふくろうカフェ 名古屋」のキーワードで検索にヒットしてくれれば嬉しいですよね。
しかしだからといって、むやみやたらに"ふくろうカフェ"や"名古屋"といった言葉をちりばめれば良いということではありません。
まずは「ふくろうカフェ 名古屋」で検索する人はどんな人なのかを考えましょう。
「ふくろうカフェ 名古屋」で検索する人は
●ふくろうが好き
●その地域に住んでいるか行く予定がある
●写真を撮ってSNSにアップする可能性が高い
●よってスマホ率も高い
●店名検索ではないので、新規の訪問者である可能性が高い
などのことが想像できます。
このように、ユーザーの性格や行動、居住地など検索された背景のことを「コンテクスト」と言います。キーワードに頼らないSEOは、コンテクストを想定することが大切です。
■検索するユーザーが何を求めているかを考える
コンテクストが想定できたら、その人はどういう情報を求めているのかを考えます。
まずは「そのお店がどんなお店なのか」を知りたいはずです。
どのようなふくろうがいるのか。店内ではどう過ごせばいいのか。ふくろうとの触れ合い方とは。服装に注意事項はあるか。撮影のルールはどうなのか。アクセスは良いか。駐車場はあるのか。料金システムは。などなど、お店の基本情報は言わずもがな掲載する必要があります。
さらにもう少し踏み込んで考えてみましょう。
●SNSをやっているスマホユーザーなら
→ 写真映えするカプチーノなど、SNSにアップしたくなるような商品の情報を掲載したほうが興味を惹けるかもしれない。
●地域外から来てくれる人なら
→ アクセス方法を、日本語がわからない外国人でも分かるくらい丁寧に掲載したら迷わずたどり着けるだろう。
●ふくろうの健康状態を心配している人なら
→ スタッフブログでふくろうの様子や体調を更新すれば、安心して触れ合えるかもしれない。
ここまで考えたら、「じゃあその人はどんなキーワードで検索するだろうか。」と考えてみます。
「ふくろうカフェ メガネフクロウ」「ふくろうカフェ 名古屋 行き方」「ふくろうカフェ カプチーノ」「ふくろうカフェ 駐車場」「ふくろうカフェ ふくろう 健康」・・・
このように、ユーザーが求めている情報を考え、その情報をホームページに入れていきます。
そうすると必然的に「ふくろうカフェ 名古屋」に紐付く情報が豊富に掲載されたホームページが出来上がります。その情報を見つけやすいように構成していけば、「ふくろうカフェ 名古屋」で検索した人にとって有意義なホームページとなります。
検索対策の一番の根底には、このような『ユーザー目線でのホームページ制作』があります。検索対策にはホームページの内容が一番大切であり、決してキーワードベースで考えるものではないのです。
まとめ
数年前までは、「キーワードをたくさん詰め込む」「相互リンクを貼る」など、小手先のテクニックによって検索順位が上がることもありました。
しかし、検索エンジンがもっとユーザーに便利な検索サービスを提供しようとすれば、ユーザーが求めている情報がたくさん載っているサイトを上位に表示するのは当然のことです。
WEB業界全体が「ユーザー目線」をメインに据えたホームページ制作を進めていく中、売り手目線の独りよがりなサイトはどんどん検索順位が下がっていくことでしょう。
このキーワードで検索にヒットさせたい。
このキーワードで調べて来店してほしい。
もし今そんな風にお考えのホームページ担当者の方がいらっしゃるのであれば、そのキーワードで検索される背景「コンテクスト」を考え、ホームページの情報を充実させることから初めてみましょう。
自分では考えきれないよ!という方は、お気軽にレン太君スタッフへご相談ください。制作から運用までトータルにサポートいたします。
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