ターゲットのニーズを把握したい!そんな時のお役立ちツール3選
以前の記事『「良質なコンテンツ」の定義とは?』でもお伝えした通り、ホームページにはターゲットの役に立つコンテンツを掲載する必要があり、ホームページ運営の基本も「ターゲットが興味を持つ情報を更新する」という点にあります。
そこで大切なのが、「ターゲットが知りたがっている情報」=「ターゲットのニーズ」を正しく把握することです。
「ターゲットのニーズ」と言っても、果たして自分のホームページを見ている人が何に興味を持ち、どんな情報を知りたがっているのか、ホームページを眺めているだけでは想像の域を超えません。しかし、ホームページの運営は、経験や勘でおこなってはいけません。データや数値に基づいておこなわれるべきです。
ターゲットのニーズを正確に把握したい、というときに役立つデータが「検索クエリ」です。
今回は、ターゲットのニーズが見えてくる「検索クエリ」を確認することのできる便利なツールを3つご紹介します。
ホームページ運営で必須の "検索クエリ"とは?
検索クエリとは、ユーザーが検索時に入力するワードのことです。例えば名古屋の美容室を探している時、検索窓に「名古屋市 美容室」と入力して検索すると思いますが、この場合は「名古屋市」と「美容室」が検索クエリです。
クエリ(query)とは英語で「質問」を意味します。「インターネットで検索する」という行為は、「インターネットデータベースに質問している」ということなのです。
例えばあるユーザーが、「名古屋駅 みそ煮」と検索したとします。これは、「名古屋駅付近でみそ煮が食べられるお店はどこ?」というインターネットデータベースへの『質問』であり、「名古屋駅付近でみそ煮が食べられるお店が知りたい!」というユーザーの『ニーズ』でもあります。
このように捉えると、検索クエリには明瞭にユーザーのニーズが表れていることがわかると思います。検索クエリを確認することで、ユーザーがどのような情報をどれくらい知りたがっているのかを予測することができます。
検索クエリを知る便利ツール
1.Googleアナリティクス
「Googleアナリティクス」は、無料登録で使える高性能なアクセス解析ツールです。
登録したホームページのアクセス数やホームページへの滞在時間、どのページがよく見られ、どのページで離脱されているのかなど、そのホームページの長所と短所がわかるあらゆるデータを、まとめてチェックすることができます。
自分のホームページにはどのような情報が足りないのか、どの情報に肉付けをするべきか、不要な情報が載っていないかなど、現在のホームページの情報整理に役立ち、ホームページ運営を成功させたい場合は、必要不可欠なデータとも言えます。
Googleアナリティクスでは、自分のホームページにアクセスしたユーザーの実際の検索クエリのデータを確認できます。
検索クエリごとに滞在時間や閲覧ページを確認することもできるので、どんなワードで調べてそのホームページにたどり着いているのか、どのワードがよく使われ、どのワードで調べたユーザーの離脱率が高いのかなど、検索クエリからユーザーの興味を詳しく確認することができます。
また、ページごとのアクセスデータも見ることができ、どのページが1番開かれているのか、どの情報を掲載しているページの滞在時間が長く、どのページの離脱率が高いのか、といった観点からもニーズのある情報を探ることができます。
2.Googleトレンド調べる
「Googleトレンド調べる」は、ワードのトレンドや趨勢を調べることができる無料ツールで、登録不要で誰でも利用することができます。
こちらは各ホームページに紐付いたデータを見るアナリティクスとは違い、インターネット全体でのワードの検索ボリュームから、世間一般の興味関心を確認するのに役立つツールです。
調べたいワードを入力すると、そのワードの検索ボリュームが時間経過に沿った折れ線グラフで表示されます。視覚的にデータを確認できるうえ、折れ線グラフなので、そのワードの今後の需要を予測するのにも役立ちます。
また、複数のワードを同時に比較することもできます。例えば、「老人ホーム」と「デイサービス」を比較してみましょう。
2004年から2012年ごろまでは倍以上の差で「老人ホーム」のほうが需要がありました。しかし2018年9月現在では、需要の差はほとんどなくなっています。また、「デイサービス」のグラフが右上がりであることから、今後も長期的なニーズが見込めることが予測できます。
さらに言えば、「苺」なのか「いちご」なのか「イチゴ」なのか、同じ意味を持つ言葉でも表現によってワードの需要は大きく変わるため、ホームページ内での表現を統一するのにも役立ちます。
3.関連キーワード取得ツール(仮名・β版)
「関連キーワード取得ツール(仮名・β版)」は、特定のキーワードを入力すると、そのキーワードと一緒に入力・検索されているキーワードが50音順に表示されるツールです。「Googleトレンド調べる」では検索ボリュームがメインなのに対し、こちらはワードの組み合わせをチェックすることができます。
検索の時、1つのワードだけを入力する人は少なく、大抵の場合は複数のワードを組み合わせて検索します。そして、この「組み合わせ」から、より細かなユーザーのニーズを知ることができます。
例えば、「ホームページ」という検索クエリではユーザーがホームページに関して具体的に何を望んでいるのか把握することはできませんが、「ホームページ 製作 安く」という検索クエリであれば、「ホームページ製作会社で安くホームページを作りたい」というユーザーのニーズがわかります。
また、
「ピアノ教室 口コミ」「ピアノ教室 評判」 → ピアノ教室に興味があるという段階の人
「ピアノ教室 ○○市」「ピアノ教室 月謝」 → 教室を具体的に探している段階の人
「ピアノ教室 ○年生」「ピアノ教室 幼児」 → 子どもに通わせたいと思っている人
といったように、"ピアノ教室に通いたい"という同じニーズの中からさらに、緊急性や対象を絞ることができます。
このツールは、GoogleやYahooなどの検索エンジンの他、「Yahoo!知恵袋」や「教えて!goo」などのQ&Aサイトなど、幅広い情報源を持っているため、どのキーワードと組み合わせたらユーザーの興味をひくことができるかなど、より広い視野で検討することができます。
まとめ
ホームページの運営は、勘や経験ではなく、データや数値に基づいて行われる必要がありますし、1つのデータだけではなく、様々なデータを総括的に確認することが大切です。
決して簡単なことではありませんが、効率の良いホームページ運営をしていくために、ターゲットのニーズやトレンドを正確に把握しておくようにしましょう。
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