メール設定の基本「IMAP」と「POP」とは
2019.05.23修正
いきなりですが、メール設定の中で「POP」「IMAP」という言葉を見たことは無いでしょうか?
これらはどちらもメールの受信に関わるもので、届いたメールを受信する方式になります。 違いが分からないまま「メールは受信できてるし」と、特に設定を気にせず利用されている方も多いのではないでしょうか。
ですが、この方式の違いをしっかりと理解してメール設定をすることで、メールのトラブルを回避できたりもっと便利に使えたりと、様々なメリットがあるのです!
今回のコラムでは、この「POP」と「IMAP」の違いについてご説明したいと思います。
POPとは?
POPはPost Office Protocolの略称です。
読み方は「ピー・オー・ピー」です。
どんな仕組み?
ざっくり説明すると、サーバーにあるメールをパソコンのメールソフトにダウンロードして確認する受信方法です。
基本的にはメールソフトへダウンロードされたメールはサーバーから削除されるため、「サーバーの容量がいっぱいになって新しいメールが受信できない!」という状況を避けることができます。
注意点
複数台のパソコンで同じメールアドレスをPOPで設定する場合は注意が必要です。
例えばAさんとBさんのパソコンに「example@xxx.co.jp」というアドレスをPOPで設定したとします。
Aさんは朝からパソコンを立ち上げ、受信メールを確認しました。
Bさんはお客様先に直行だったため、お昼過ぎに会社に戻り受信メールを確認しました。
この時、先にAさんがサーバーからメールを受信してしまっているため、Bさんは朝~お昼までに「example@xxx.co.jp」に届いたメールを受信することができないのです。
このようなことを避けるためには、サーバーに一定期間メッセージのコピーを保存するように設定する必要があります。
ただし長期間保存してしまうとサーバーの容量がいっぱいになってしまうため、メールの受信数などにもよりますが、3~7日間くらいの保存設定にするのがオススメです。
IMAPとは?
IMAPはInternet Message Access Protocolの略称です。
読み方は「アイマップ」です。
どんな仕組み?
ざっくり説明すると、サーバー上にあるメールを見に行く形でメールを確認します。
IMAPで設定すれば、複数台のパソコンやスマートフォンなどの端末からメールを確認することができます。メールはサーバー上で管理されるため、1台目で既読・未読・削除をおこなうと、2台目の端末で見た際にはそれらが反映された状態でメールを読むことができます。
WEBメールと同じようなイメージですが、WEBメールはインターネットに接続できない環境では全く利用できないのに対し、IMAPはインターネットに接続できない環境でも最後に受信していた状態のメールは確認することができます。
注意点
IMAPは受信サーバーに届いたメールが蓄積されていくため、メール数が多くなるとメールの一覧を取得するだけでも時間がかかってしまいます。また、容量がいっぱいになってしまうと新しいメールを受信できなくなってしまいますので、定期的にサーバー内のメールを削除する必要があります。
1台の端末にしか設定しないという場合は、POPで設定したほうが良いでしょう。
まとめ
LINEやInstagramなどのSNSの利用者が増加し、昔に比べるとメールを頻繁に利用される方は減りました。とはいえ仕事や会員サイトの登録など、まだまだ多くの方がメールを利用されています。
「送受信ができれば良い」というくらいで設定方法まではよくわからないという方も多いとは思いますが、そのままではメールを送受信できなくなってしまったり、利便性に欠ける使い方になってしまったりと、デメリットも存在します。
特にお仕事や就職活動などでメールを利用されている方は、受信の方法などを改めて見直してみることをオススメします。
レン太君でホームページを作成されたお客さまであれば、メールの設定や設定状況のお見直しもサポートいたします。お気軽にご相談くださいね。
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